■御咲・K・柊咲[Fuyu-Klar-Misaki]

 本作の主人公。吸血鬼を倒すべく鍛錬を続ける、独逸と日本のハーフ。
 十一年前の惨劇後、学校にも行かずに達樹の元で修行している。かといって冷酷非情なわけでもなく、人並みに友人関係も作っている。
 その左目が見る世界に色はなく、一秒前後の動きが映る。以前は両目がそうだったが、十一年前に右目が平常化した。淡白でナチュラルな皮肉屋。
 復讐心があるかといえば、微妙。
 魔女の子孫にして、壊れた弱者。
■香草・達樹[Tatsuki-Kagusa]

 柊咲と結唯の(一応の)師匠で、自称魔方使い。だが、見た目が似非チンピラ且つ肉弾派なので信憑性は皆無。目が光に弱いため、常にサングラスをつけている。
 剣の腕は確かだが、実践で教えるスパルタ主義。平気で愛弟子の肉を断ち骨を折る。ただし決して刀は抜かない。
 偽善悪も真善悪も笑い飛ばすざっくばらんな自由人
 自分勝手で、自己中心的親切を押し着せる。仕事=暇潰し=人外狩り。
 道楽者、外道。
■綯代・結唯[Yui-Naeshiro]

 柊咲の姉弟子にあたり、現在高校三年生、しかし年は二つ上の小女。刀/拳術を使う。
 十三年前に綯代の者が彼女を残して死に絶えたため、当主を務めている。学業が遅れているのも、達樹を師と仰いでいるのもその影響。
 現在柊咲たちが住んでいるのも、綯代の家である。家主の癖にないがしろにされ、いいようにあしらわれている。
 明朗快活で姐御肌だが、低身長を指摘すると怒り、ツッコミで人が死ぬ。
 嗜虐嗜好。
■絢篠・椅俟[Iori-Ayashino]

 綯代の家に朝と夜に通い、炊事や洗濯、掃除をしてくれている人。
 柊咲の数少ない友人の一人、というか親友。
 外見に反して子供っぽいが、その悪い部分ではなく良い部分が極まった感。喜ばせると無邪気に余計な一言を加えるため、タチが悪くなる。
 家庭的なのは寂しがりやの反動とも言える。
 純心無垢で誰でも好きから始まる性格。
 姉兼妹兼友人。
■ヒース・ヤクトハント[Heath-Jagdhund]

 丘の頂にある屋敷に住み込みで勤めている執事。
 柊咲の知人で、街を歩いているとよく行き合う。
 基本的に善人であるが馴れ馴れしすぎるきらいがあるため、柊咲には毎度のように冷たくあしらわれている。町で事件が起こる度に、それが吸血鬼の仕業でないか財力を駆使して調べている親切な人。
 気さくな人柄で、影が落ちることがない。
 滅私奉公な忠義人。
■単彩少女[Monochrome-Girl]

 柊咲の左目に映るモノクロの世界にしか存在しない少女。
 一秒前後の動きがない。
 ここでは参考のため色を乗せたものを置いておく。
■吸血鬼[Vampire/Lamia/Bloodsucker]

 その能力や、血を吸うといった性質は伝承通り。
 柊咲の両親を惨殺して以降、消息不明。
 しかし十一年後の今冬口から行方不明事件が続発し、やがてコレの仕業だと知れる。
 何故街に留まっていたのか等、不審な点が多い。
 正体、不明。